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2018.09.21更新

昨晩、子どもたちに本を読んでいると、ふと考えさせられました。
それはある人間のような2匹の猫のお話なのですが、こんな場面がありました。
ある字を読めるボス猫からもう1匹の猫が字の読み書きを教えてもらいます。字を書けるようになった猫は、字を読めない他の猫に、「自分のことをこんな風に書いてみて!」と頼まれるのですが、字を書けるようになった猫は、わざと悪口を書いて、「言われた通り書いたよ!」といってバカにします。それを影から見ていた字を教えてくれたボス猫に後から「ああいう行為は徳がない。やってはいけない。」と注意されるのです。児童文学ではありがちな子どもに道徳心を教えるシーンです。
その時、子どもから、「徳ってなあに?」と聞かれました。
徳とは辞書で調べると、「社会的に価値のある性質とか、広くほかに影響を及ぼす望ましい態度」とあります。

それを見て、中学時代に入っていた部活の新入部員だった後輩の一人を思い出しました。
その子は、一見新入部員その他大勢の一人でした。
ですが、ある日偶然私が早く授業が終わり体育館へ練習に行くと、その後輩の姿があり、みんなが練習を始める前の準備を一人で行っていました。自ら進んでです。そして一人で準備をしている彼女の姿はとても生き生きとして、表情は輝いて見えました。彼女はみんなの知らないところで毎日一番に体育館へ行き、準備を行ってくれていたのです。誰に言われたからでもなく、評価してもらうためでもなく。
私はその一瞬で彼女に対して、尊敬の念、そして憧れの気持ちさえ抱き、彼女と一緒に部活ができることをとても幸運に感じました。
彼女はあっという間に頭角を現し、全部員の内2人しか選ばれなかったソロの試合にも2年生で出ていました。そして満場一致で部長になりました。
彼女は私が今まで出会った人間の中でも指折りの徳のある人であったと感じます。
彼女が今どうしているかはわかりませんが、仕事をしているとしたら、きっと優秀な社員、または経営者になっているかもしれません。

私が新卒で入社した会社は社員数が多かったので、いろんな人を観察することができました。特に職場は損得勘定も入るため、徳のある人間かどうかがよく現れます。上司の前でだけ自分を取り繕い評価されている人、自分から進んで何かをすることはなく言われたことだけ完璧にこなす人、収入を得るためだけに惰性で仕事をしている人、会社に対して諦め他人を妬んでばかりいる人、会社外では会社がこうあるべきだとかいっているのに上司の前になると決して意見しない人。そんな人達の中にいると、仕事への希望を見失いそうになることもありました。
これは新入社員の方は多かれ少なかれ通る道なのかもしれません。そんな時、決して諦めないでください。周りを変えることは難しいけれど、部活の後輩を見て自分が感じたように、自分が発信することで周りの感じ方が変わることもあるかもしれません。信念を貫くことは容易いことではないですし、孤独を感じるけれど、自分が徳のある人間になれば、まわりに少しは影響を与えることができるかもしれない。そんな風に考えてみてはいかがでしょうか?

仕事は収入を得るためだけの場所ではなく、自分の時間をその会社に投資していると私は考えています。自分の人生の中の貴重な時間の大半を投資しているのに、ただ収入を得るためだけの手段とは考えにくいです。
自らが経営者だったらどうでしょうか?ただ収入のために指示した仕事をこなす社員と、会社のためにどうしたら会社が良くなるかを考え提案・行動する社員のどちらを雇用したいでしょうか?
前者のような社員の多い会社では、残念ながら後者のような社員は居心地が悪いことが多いです。結果的に後者は辞めていき前者のような社員ばかりが残り、会社は衰退への一途をたどることになるでしょう。
経営者の方は、面接時にその人が「働くうえで大切にしていることは何か」を聞いてみるとよいかもしれません。率直にお金と答える人はいないかもしれませんが、自分の会社の経営指針と合致しているかはわかるかもしれません。

まだまだ未熟な私は、仕事をすることにより自分の人間性をも成長させる機会、徳を積む機会を頂いていると考えています。そして、そのような場を与えていただいた方々に感謝をし、会社のためにできるだけ貢献したいと思っています。
更に我が事務所の企業理念、「一生懸命生きる人の力になる!」これを自分には少しでも成し遂げられているだろうか?と自問自答しながら働いています。

名古屋市中区 笘原拓人税理士事務所  執筆者 大藏陽子 

投稿者: 笘原拓人税理士事務所

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